03 第二の習慣
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■人生は、大海原での航海に例えることが出来ます。 ■あなたの人生という名の船は? ■あなたは、他人の船に乗せてもらっているのでしょうか? ■もしくは、あなた自身の船であっても誰かに漕いでもらっているのでしょうか? ■第一の習慣「主体性を発揮する」では、日常の様々な刺激に対して反応的にならずに、自ら選択・行動し、自己責任のもと結果を生み出すことが真の主体性だと書いてきました。 ■では、長い人生における自己の主体性とはどういうことなのでしょうか。 ■それは、人生という名の大海原を他人の船ではなく自分の船で、且つ自力で漕ぎ進んでいくことではないでしょうか。 あなたの人生の船の行き着く港は? ■その船は、どこの港に向かっていますか? ■目的地は、はっきりと決まっていますか? ■実は、それを考えるのが第二の習慣「目的を持って始める」なのです。 ■つまり自分の船なのに目的地も決めずに、ただがむしゃらに漕ぎ続けていたらどうなると思いますか? ■人生の終焉を迎えた時、最後の最後にこんな筈じゃなかったと嘆いても遅いのです。 ■その頃に気付いたところで過去には戻れません。 ■だからこそ、目的を持つことが重要なのです。 ■さて、ここからは専門的な内容に入りたいと思います。 物は二度作られる 第一の創造=知的創造 第二の創造=物的創造 ■あなた自身の家を建てることを想像してみてください。 ■最初にあなたは何をしますか? ■もちろんお金も、土地も既に揃っているとします。 ■まずは、設計図を引くのではないでしょうか? ■間取りや窓の大きさ、ドアの位置、照明は優しい間接照明も取り入れようなんて考えたりしますよね? ■それが第一の創造=知的創造です。 ■そして実際に家を建てることが、第二の創造=物的創造です。 ■ここで鍵になるのが、第一の創造で知的に描いた設計図の質なのです。 ■まさに家の出来上がり具合を大きく左右します。 ■設計図にミスがあった場合は、途中で仕様変更をしなければならないかもしれません。 ■すると無駄な時間や費用を充てなくてはなりません。 ■望む結果を手にしたいならば、知的創造をしっかり行なうことです。 人生の知的創造は? ■ところで、ご自身の人生の設計図は、引いて生を活かしていますか? ■漠然と、ただ「何となくこうなればいいな」とか、「おそらくこうなるだろう」なんて思っていらっしゃる方が大半ではないでしょうか? ■それは、まさに成り行き任せとも言えます。 ■大海原で嵐に遭い、彷徨っている流木と同じです。 ■そこで、是非人生の第一の創造=知的創造を行なってみて下さい。 ■自分はどんな人生を送りたいのか、何を大切にして何を手にしたいのか、自分の心に問い掛けてみたら如何でしょうか? ■私の会社の研修では、自分のお葬式をイメージしてもらいます。 ■そして、参列者の中で生前お世話になった人々や家族からどんな弔辞を言ってもらいたいかを考えました。 ■自分に言ってもらいたいことが、本人の在りたい姿なのです。 ■どんな功労者だったか、人に対してどんな風に接してくれた人だったかなどと考えました。 ■そこから自分の在りたい姿が見えてくるのです。 ■その在りたい姿がミッションステートメントです。 ■組織に置き換えれば企業理念にあたるものです。 ■大事な自分の人生です。 ■日々様々な出来事が押し寄せ昨今、出来事にコントロールされる大海の流木ではなく、行き着く港を明確に表したミッションステートメントを自分の軸にして人生を航海してください。 ■人生の目的が明確になれば、日々の行動も変わり、更に精神的なゆとりも生まれ、人との関係もより良いものへと変わっていくことでしょう。 ■家は、お金があれば一生のうちに何度でも建て替えは可能です。 ■しかし、人生はたった一回です。 ■建て替えは出来ないのです。 ■皆さんは毎日毎日、職場でも家庭でも数多くの結果を生み出していると思います。 ■しかし、その第二の創造=物的創造だけに追われてしまってはいませんか? 一部フランクリン・コヴィー・ジャパン「7つの習慣」トレーニングプログラムより引用・表現しております。 |